推定50年代頃、フランス製『リバーシブルコート』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
詳細こそ不明ですが、独特の経年変化を遂げたA面と、印象がガラリと一変する、爽やかなB面とのギャップが秀逸な、類を見ないリバーシブル仕様の1着。
勿論初見の個体で、フレンチワークウェアを数多く所有するヴィンテージディーラーに譲って頂いた1着となります。
フランス買付時に出逢った時は、流石に興奮して、何度も試着をしたのも良い思い出。
恐らく表面と思われるA面では、元々はブラックカラーだと思われますが、経年によって "墨黒" までに褪色しており、その佇まいは只者ならぬ雰囲気を放っています。
所々濃くブラックが残っていたり、反対にグレーまで褪色している箇所もあり、均一に褪色が進んでいない様が何とも面白く、ヴィンテージらしい表情ですね。
自然に色落ちしたのか、故意に色落ちさせたのかは不明ですが、服として非常に興味深い1着ではないでしょうか。
反対に、裏面と思われるB面では、全くもって雰囲気が変わる、鮮やかで爽やかなライトブルーカラーがお出迎え。
春にぴったりなパステルカラーですので、立春ではこちらの面をサラッと羽織って頂きたいです。
カラーこそ独特ですが、ディテールに関しては非常にシンプル。
一定の間隔が設けられた3連ボタン留めの前立てに、ウエスト部に配置されたハンドウォーマーポケットの、簡素なディテール。
しかし、ポケット部のスレーキでは、フレンチヴィンテージ随一の希少性を誇る "Indigo Striped" 生地を使用するという、贅沢仕様。
見えない場所まで拘る点は、モノづくりへと向き合う徹底的な姿勢を感じさせてくれますね。
フレンチヴィンテージが誇る、希少なインディゴ生地を使用しているというだけで、お好きな方には堪らないポイントではないでしょうか。
肩肘張らずにサラッと羽織って頂くと、こちらのアイテムの魅力がより引き出されるかと。
個人的にはタイドアップスタイルの様な、フォーマル寄りな綺麗めなスタイリングの外しアイテムとしてピッタリな1着かと思います。
表面・裏面とで異なる印象を与えてくれますので、ご着用時の気分やスタイリングに合わせて、是非お楽しみ下さい。
サイズ表記は確認出来ませんが、"S ~ M" 程度に該当するかと思います。
実寸値を見ても日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用頂けるかと思います。
ジャストサイズ・オーバーサイズのどちらで着用しても様になるかと。
汚れ・褪色・擦れ・ほつれ・小穴・リペア跡・ボタン欠損等の使用感はありますが、着用に問題のある大きなダメージ見受けられませんので、まだまだご着用頂けるかと思います。
それぞれ異なる面を持つ、唯一無二で秀逸な逸品。
他と差別化したいという天邪鬼な方にお勧めする、個性溢れる1着となっています。
お金を出せば買えるような代物ではなく、今後入荷できるかも確約が出来ません。
ワードローブとしては勿論、コレクションアイテム・デザインソースとしても申し分ない1着。
当個体の様な名も無きヴィンテージアイテムは、探しても見つかる物ではないかと思いますので、お探しの方がいましたらこの機会をお見逃しなく。